歴史の寄り道  


萩の花・・・秋の季語・万葉集に詠まれた歌が141首

梨木神社の萩と名水 
(02/9/16  写)
京都御苑の東、寺町通とのあいだにある、梨木神社の萩が咲き始めました。秋の足音を感じたのでしょうか?
もたれるように赤や白の花弁をしだれ咲かせる様は、かわいさと上品の言葉がぴったり!清楚な女性を見てるようです。また、境内の「染井の水」は京都三名水(他に醒ヶ井、県井)のうち、現存する唯一の名水で水を求め来る人が絶えません。
千年の昔の園もかくやありし 木の下かげに乱れ咲く萩   湯川秀樹

童が遊ぶ・・・10万本のコスモスの里

嵐山高雄パークウエー…フラワーパーク (02/9/8  写)
京都嵐山から高雄へ走る有料道路の沿線・コスモス園にも秋が訪れました。
観空台遊園地の隣のなんと5000?の広大な斜面に、10万本のコスモスが咲き誇るコスモス園がオープン!山間から遠く京都の市街地が望め、秋風にそよぎ、揺れ動く花はまるで伸びやかに遊ぶ子供たちのようです。
秋が確実に訪れています。11月の紅葉狩りと会わせ、心豊かになれる空間を見つけました。

きっと見つかるあなたや私・・・1200羅漢にシャガの供え花

愛宕念仏寺のシャガ! 
(02/6/15  写)
京都・嵐山から嵯峨野路、そして化野(あだしの)へとお決まりのコースを嵯峨鳥居本を越え、さらに奥へ足を運べば、そこは昼なお暗い侘び、寂びの世界・・・愛宕(おたぎ)念仏寺が私たちを出迎えてくれます。境内にはいると、点在する鐘楼やお堂の間を埋め尽くすように、1200体もの羅漢像が居並び、その顔にはひとつとして同じ表情がないものの、皆、優しい微笑をたくわえ、和みの空間を作り出しています。脇に茂るシャガの花は、まるでお供え花!さらさらと山から流れ来る清水に洗われ、清貧な光を見せてくれます。
羅漢像に囲まれて、心癒される瞬間!是非訪ねてみてはいかがでしょう。
京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町

ハスの花咲く超俗の世界・・・吾、唯、足りたるを知る

竜安寺はカキツバタと睡蓮の競い合い! 
(02/6/8  写)
方丈の石庭で有名な竜安寺は、四季折々の花々でも、私たちの心に安らぎと癒しの時間を与えてくれます。山門左手の鏡容池は、春は桜にユキヤナギ、5月はサツキ、6月菖蒲、その後睡蓮と8月まで花街道一直線。四季の花絵巻が続きます。
朝日とともに花びらを開き、昼過ぎ花を閉じる。赤や白の睡蓮はこれからが見ごろです。清楚な花に心を清められ、方丈に包まれ、吾、唯、足りたるを知る。忙しい毎日、時間、空間を超え、心静かなひと時はいかがでしょうか。
京都市右京区竜安寺御陵下町(きぬかけの道を立命館大学より西へ200メートルほど)

味ある紫陽花、雨に洗われ、七変化

藤森神社の紫陽花(あじさい)は六月中旬が見頃!
 
(02/5/26 写)
東の京都教育大学と、西に流れる琵琶湖疎水にはさまれ、桃山丘陵の西斜面位置した伏見区の中北部の藤森。この地に平安遷都以前より鎮座する藤森神社。菖蒲の節句発祥地として聞こえますが、6月になると参道西側と本殿右手のアジサイ園に、薄紅、薄紫、青など3500株ともいわれる紫陽花が色づきます。雨にうたれ、色が変化するさまは、一見の値打ちあり。6月15日の紫陽花祭りで最高に盛り上がります。なお、6月中ごろには、ライトアップも予定されてるとか。
京都市伏見区富深草鳥居崎町(京阪電車 藤森駅下車。徒歩5分)

いずれが あやめ(?)か かきつばた

大田神社のかきつばたが満開!
 (02/5/5 写)
上賀茂神社の東100mほどにある大田神社の、東側の池・大田ノ沢のカキツバタが今年も美しく花を咲かせました。可憐で清楚な姿は、まるで一幅の日本画をみるようで清く心洗われるひと時を過せることでしょう。上賀茂神社の境外摂社である大田神社の沢池のカキツバタは、遠く平安時代の藤原俊成の古歌にも詠われているほどで、当時より色に交じりがなく、濃紫、鮮紫の花が咲き乱れ、名勝となっていたようです。
    神山の 大田の沢のかきつばた ふかきたのみは色にみゆらむ 
俊成は縁結びの神(祀神)にかけて、紫一色の花にたとえ、ふた心のない思いを詠んでいる。

上御霊神社の「いちはつ」が満開!
 (02/4/28 写)
京都市上京区を東西に通る上御霊通りの名称由来の神社、宗道天皇や吉備真備らを祀る上御霊神社の南側・外堀一面にいちはつが咲きそろっています。アヤメ科のイチハツという品種だそうで、薄紫の花がとてもきれいに咲きそろいました。上御霊通り北側に沿って拡がっているので、道すがらゆっくりと堪能できます。なお、この地は、室町時代におこった応仁の乱の勃発地といわれています。また江戸中期の蒔絵師(画家)・緒方光琳の邸宅あとに近く、付近には当時、かきつばたが群生していたそうです。

京都御苑のしだれ桜と梅と桃…

京都地方は、三月半ばの冷え込みで春の訪れが遅れそうです。昨年、3月中旬には開花していた京都御苑(旧近衛邸跡)のしだれ桜(写真参照)の開花は3月末頃にになりそうな模様。一雨ごとに春が忍び寄り、数本の糸桜の細い枝に無数につけた花の香りで一帯は春爛漫になります。
3月末から4月初めまで満喫できることでしょう。
【旧近衛邸跡】…京都御苑北西部(今出川御門より入り右手)
また、御苑西側に広がる数十本の桃も、桜と競わんばかりに花を咲きそろえ、一帯に甘い春の香りを漂わしております。更に桃苑の南には梅苑が広がり、一度にして、梅・桃・桜が楽しめるかも?
花粉症に悩まされた皆さん。スギ花粉は峠を越えた様です。
散策の折には、ぜひ京都御苑北西一帯をコースにお勧めします.   

   嵯峨野…佐野造園の見事なしだれ桜

東風吹かば 匂いおこせよ梅の花  あるじなしとて春な忘れそ  (拾遺集)

北野神社と梅花祭 
(02/2/16  写)
学問の神様・菅原道真を祀る天神さんの梅の花は これから開花間近!
境内一円には、梅、約50種類・2000本を数え、一斉に咲き香る風情に、間近に春の気配が感じられます。2月25日、恒例の「梅花祭」が催され、毎月25日に開く「天神さん」・・・(門前市)の買い物客や花見客、受験の合格祈願や御礼のため訪れた人々で賑います。例年に比べ、梅の花は幾分早めのようですが、3月中ごろまで楽しめそうです。
※好文木(こうぶんぼく)……梅の異称(学問を好む木)
「帝、文を好み給いければ開き、学問を怠り給へば散りしをれける梅はありける…とぞいひける」…十訓抄



遠く豊臣の時代に、豊太后皇居を造営した折、京洛の区域を定め、都の水防のため、京都の四囲に造られた大土堤の一部が梅苑西側一帯に残っています。
当時の豊臣家の絶大な権勢を垣間見ることができ、花見とともに一興でしょう。
さらに洛中・洛外の境界を想い、京都七口など尋ねてみるのも楽しいかもしれません。
※参考…
京の七口

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