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今、再発見!美しい日本の手芸
文化ししゅう入門
東京文化ししゅうは、80余年の歴史を誇る、日本の美しい伝統手芸です。
作品は刺繍糸と刺繍布の色糸番号を合わせて、布の上から刺していくだけで簡単に仕上がります。
楽しく、とても簡単!一針一針、キャンバスに絵を描くように刺繍しましょう。
ここでは、文化刺繍をはじめるにあたって、基本的な知識をご紹介します。

●東京文化ししゅう

刺繍の前に準備するもの
1.文化刺繍器 文化刺繍専用の東京文化刺繍針が最適です。
2.刺 繍 枠 刺繍布を張るもので、図柄にあったサイズをお選びください。刺繍布が寸法に合わない場合は布地に足し布をします。
3.は さ み 日本はさみが最適。先のよく切れるものを!
4.刺 繍 布 サージの布地を使用しますが、縦糸と横糸の太さの同じもので弾力性に富み、あまり薄くなく丈夫な布地が最適です。セットには図柄と色糸番号がプリントされたサージの刺繍布が用意されています。
5.文化刺繍糸

花王印高級文化ヤーンが最適です。
普通のリリヤンとの違いは、刺繍用のためほどき易いように加工されております。
文化刺繍は、ほどいた文化ヤーンの縮れを刺繍に利用するため、ほどきやすく、ほどけた糸がきれいに縮れていることが必要です。不良の刺繍用リリヤンは、解き難いか、また組み上がりが甘く、ほどいてみると縮れが伸び、刺繍しにくく、きれいに仕上がりません。
花王印高級文化ヤーンには各々に色糸番号を表示いたしております。
文化刺繍の補充糸として、必要色糸番号をご指定の上ご利用ください。

6.図柄色彩紙 完成作品写真と、図柄に色糸番号を表示した、刺し方説明プリントが 付いてます。
7.文 化 ピ ン 刺繍布を刺繍枠にしっかり張るためのもので、市販のもので充分です。
8.文化刺繍額 セットサイズ、図柄に合った額縁をお選びください。
※東京文化刺繍キットは上記の(4、5、6)で構成されております。
 (1,2,3,7,8)はセットに合わせてお揃え下さい。
 

東京文化刺繍の手ほどき

○刺繍布の張り方

四方に引っ張りながら止めます

1.

最初に、刺繍枠をしっかりと組み立てます。
菱形にならぬ様に四隅をセロテープ等で固定します。

組んだ枠に、刺繍布を画鋲で下絵の曲がらぬよう、ピンとはります。
刺繍面を上にして、布を強く引っ張りながら画鋲でしかり止めてください。
布の張り方がゆるいと、刺繍しても糸が抜けやすくなります。
止める画鋲の間隔は、2センチほどにします。

張り終わったら(太鼓の様に)軽くたたいてポンポンと音がする程度が良いでしょう

○糸のほどき方

 

2.

文化刺繍は文化ヤーンをほどいて使用します。

文化ヤーンをハサミで切ると、ゆりの花弁のように、糸の切り口が四つの輪になります。
その一つを引っ張り、四分の一にほどきます。
ほどけ始めたら、糸がほどけてない所を10センチ持って9センチ程ほどき刺繍の進展に合せ繰り返します。
ほどいた文化ヤーンは縮れていますが、糸の縮れを伸ばさないようご注意ください。

縮れた文化ヤーンをきれいに並べるように刺繍することが文化刺繍では大切です。
糸がうまく解けないときははさみで切り、再度ほどきなおしてください

〇刺繍針の使い方

 

3

ほどいた文化ヤーンの先を細くして、針尻から溝穴に出し、針先の溝のある側から針先の穴に通します。

針先に糸を10cmほど引き出して残し、針尻の方から引き戻し、溝に糸を通します。

糸は必ず針の内部を通るようにセットしてください。
糸のセットの不具合は、糸が刺繍布に止まらず、刺繍できない原因となります。
刺繍している途中でも、糸が溝から出ている場合は、セットしなおしてください。

何度も使用した文化針は自然に糸の滑りがよくなり、刺しやすくなります。

大切に保存し、長くご使用ください。

○刺繍針の運び方

 

4.

刺繍針はペンなどを持つ要領で持ち、針の溝側を進行方向に向け、布に刺繍します。
(糸が針先から出易い様に)

刺したとき、針先の細い部分が全部布の裏面まで突き出るように針元まで刺してください。
布より糸を抜くと、糸は輪になって布裏に残ります。

尚、針先を刺繍面から上げ過ぎると、糸が浮いて刺繍されます。
刺繍針は刺繍面に沿い、布から余り離さず引きずるように刺し進めます。

必要な部分を刺し終えたら、糸を刺繍布から少し出るだけにし、はさみで切ります。
ただ切るだけで、糸は布に止まります。

刺し始めの糸の先を裏側に抜いたり、又刺し終りの糸を裏側で切ると、糸の切り口が表に出ず、更にきれいに仕上がります。

〇刺繍の仕方

5.

刺繍針はペンなどを持つ要領で持ち、多少角度をつけ、刺す方向は各自の刺しやすい方向で、基本的には約1センチ程の間隔で進めてください。

針元から出ている糸を指で抑えたり画鋲にかからぬ様注意して刺し進めましょう。

テンポよくリズミカルに楽しく刺すのがいいでしょう。

なお、東京文化刺繍セットの刺繍布には、絵柄と色番号がプリントしてあるので、文化ヤーンの色糸番号と刺繍布にプリントされた色糸番号を合せて刺すだけで、豪華な作品が簡単に刺繍できます。

文化刺しゅうには「毛立ししゅう」と「平刺ししゅう」があります。
平刺ししゅうにもランニング刺し、コード刺し、ボカシ刺し、重ね刺し等多くの刺繍技術がありますが、基本はみな同じでしょう。

楽しく刺繍しながら、習得していきましょう。

〇刺繍の仕方…基本

ランニング刺し

 

コード刺し

 

ぼかし刺し

 

裏刺し

 

※ランニング刺し

文化刺繍の基本の刺し方です。針溝を進行方向に向けて刺し進みます。

一般に利用される基本となる刺し方です。
木立や水面、山の部分などに利用されます。
多くの色をおくに刺し込みながら、自然にぼかすように刺します。

図1と2の間(針足の長さ)は、輪郭を指すときは、
5ミリ〜10ミリの長さ、刺しつぶす図柄のときは、8ミリ〜15ミリの長さが適当です。
一段目と二段目は刺した針の穴が重ならぬよう、交互になるようにします。

コード刺し

ランニング刺しでは刺しにくい、細い線を刺すときに使用します。重なるように刺し一本の線になるようにします。
一般的には、虎の爪や小鳥の口ばし、木の葉、花びら等多くに使用します。

ぼかし刺し

一番多く利用される基本となる刺し方です。
図柄の空や水面を刺すときに利用します。
左図の柄の上と中と下を刺し、上の間へ中を加え、中の間へ上・下を差し加えてぼかします。
多色をおくに刺し込みながら、自然にぼかすように刺します。

重ね刺し

一度刺した上より、さらに刺し重ねて刺し込みます。
ぼかし刺しとともに使用して、花びらなどのボリュームを出します。

※裏刺し

一般には毛立て刺繍をするときの刺し方です。
刺した後、刺繍した面に糊をつけ、よく乾いてから、裏面に出てる糸を毛立て器で起毛します。

また、平刺の特別技法として、雪や細かい花びら、木の実など裏刺しを利用し、その風情を表現します

細刺し

文化ヤーンの解き方には三種類あります(二分の一の太ほどき、四分の一の普通ほどき、細ほどき)

通常は普通に解ける真ん中の太さを利用しますが、細かい部分や色彩を繊細に重ねたい時に、一番細く解けた単糸のまま刺繍することもできます。
ただし単糸に解くと糸の縮れがとれやすく刺しにくくなります。普通は使用することをおすすめしません。

〇刺繍の仕方…応用

葉や花びらの刺し方

バラなどの葉の部分は、コード刺しで斜めに刺します。
葉先の方からでも結構です。
木の葉はあまり厚みをつけないようにします。

(1)、(3)、(5)の輪郭はくっつけて重なるようにします。

また、下図のように、下絵の線に刺した糸の先端、(1)、(3)、(5)を揃えることが、きれいに刺繍するコツでしょう。

 
 


虎の爪、小鳥の口ばし、木の幹の刺し方
コード刺しの応用となります。
(1)、(2)、(3)…と輪郭に沿って重ねるように刺し、ボリュームをつけます。

さらにボリュウムをつけたい場合は下図のように、図柄の中心に同色で芯を入れておき、より厚みが出るようにします。

鳥の口ばしは、下段中央図のように、中心の線で上下にわけ、中心にラインがつくようにし、根元のほうにボリュームをつけます。
木立の幹では、針足が横にならないように、斜めに刺しましょう。

 

松の葉の刺し方>

松の葉や花びらなどは、最初に刺す(1)の糸に長短をつけ、つぎの色糸を谷間に刺し込みます。

細長い葉を差す場合は、色彩紙を参考にしながら刺繍布に印字された矢印の方向に刺してください。

〇額入れの仕方

   

最後に刺しあがった作品を額縁に仕上げましょう。

お好みのフレームを選び、作品大の台紙に張ります。額縁に、付属の中ベニヤがあればなお良いでしょう。刺繍面の裏側に台紙をのせ位置を確認し、刺繍布をひっぱりながら、折り曲げ端を画鋲でとめます。
布テープで引っ張りながら固定します。
次に対面を同様に抑えるようにして貼り、布テープで固定します。
四隅は注意しながら、折込み(少しはさみで切り口を入れる) 残った2辺を同様に画鋲でとめ、布テープでしっかり貼ります。

最後に画鋲をはずし、額縁に入れましょう。
※額縁のガラスは拭いておきましょう。

 ●糸が抜けて刺しにくいのは?
  1.刺繍布の刺繍枠への張り方がゆるい(※太鼓のように張ってください。
  2.刺繍糸のちぢれを伸ばしている(解いた糸をひっぱたり、糸巻き等に巻かないでください)
  3.刺繍しているときに、針に通した糸を手で押さえたり糸が画鋲に引っかかっている。
  4.刺繍針の根元までしっかり刺し込んで刺繍していない。
  5.刺し慣れないうちは、刺した糸を刺繍布の裏側で指などで止めながら刺繍していくと、スムーズにいくでしょう。
  6.詳しくは説明書(東京文化刺繍の手ほどき)をご参照ください。

 ※額縁で作品は大きく変わります。
  図柄にマッチしたフレーム選びが、心のこもった作品をさらに美しく豪華に仕上げることでしょう。

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